水色王子とピンク姫


雪佳は何年もそれを味わってきたのかな…?


「あ、雪佳」


ドアの方に雪佳がいた。


「……気分はどう?」


「フツー」


「そっか」


雪佳はベッドの隣にある椅子に座った。


沈黙が続く。




「……ごめん」





「え?」


何で謝るの?


「俺のせいじゃん」


やっぱり、気にするんだ。


言おう。


1番言いたいこと。


「…あの時のこと、別に雪佳のせいじゃないからね?」


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