水色王子とピンク姫


「は?」


「逆に雪佳がケータイ渡してくれたから助かったんじゃん。ある意味奇跡!」


ニッコリ笑ってピースした。


「……すげーポジティブ」


「まぁね」


雪佳は、笑ってるけど哀しい顔をしていた。


「高島?」


あたしは涙を流していた。





「あたし、雪佳が好きだよ?」





すると雪佳から笑みが消え、あたしをじっと見た。


高島じゃなくて、春って呼んで欲しい。


あの時みたいに……。


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