水色王子とピンク姫
「もう、我慢しなくてもいーんだよな?」
「え……?」
呟きが聞こえた瞬間、唇に何かが当たった。
これは……キスというやつ!?
驚きながらも目をつぶった。
「わー……」
ん?
知らない人の声っ!?
お互い唇を離して声のした方を向くと、確かにいた。
…………看護婦さん。
「あっ!えと……その……」
看護婦さんは慌てている。
「…おっ、おめでとうございます!」
そう言ってどこかへ消えた。
見たことに謝りはしないのか。