水色王子とピンク姫


その時、元6年3組の担任、安堂先生がやってきた。


「先生!」


すぐ先生の周りに人だかりができる。


「みんな、気付かないうちに大人になりましたねぇ」


そう言って先生はニッコリ微笑んだ。


本物の、先生だっ…!


先生も前より少し老けてらっしゃって、お爺ちゃんって感じがした。


当時もゆっくりとした口調で皆癒されてたなぁ。


やば。涙腺緩んできた。


教室に行って、席に座って、もう一度先生の算数の授業を受けたい!


もう一度、体育館を見渡す。


3組のメンバーのほとんどがいた。


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