水色王子とピンク姫


残り5分。


そー思うと1時間は長かったような短かったような。


「牢屋の中にいる人数が多くなってきたから、見張りを増やそっか」


香澄が言った。


確かに、これでドロタッチされたら元も子もないよね。


「雪佳がいる限りドロボーの勝利は決まってんだよ!」


牢屋の中にいた人が言った。


「うるさい黙れ!」


美由紀が叫んだ。


しーんと牢屋に重たい沈黙が訪れた。


美由紀、怖っ…。


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