<<side続編>>双子とあたし。
刹那、悠太の唇が私の口を塞いだ。
彼は私の表情を窺うように優しく、でも強引に口付けを落としていく。
それが悠太の愛なのだとわかると、心が温かくなった。
悠太だけに染められていく心に全身が満たされる。
私は目を閉じて、身を彼に委ねた。
それからも繰り返される口付けに私は一つひとつを脳裏に焼き付けるように彼を受け入れた。
時折漏らす彼の息遣いが私の心の臓を高揚させる。
火照上がった顔で薄ら目を開けると、目の前には優しく見つめる彼の姿がある。
それに安心して、また目を閉じてしまう。
重なり合う唇は互いの柔らかさを確認し、幾度となく続く口付けに私は悠太の愛をみつけた。