可愛い年上彼氏

「じゃあ終わるまで見てよ」


あたしがそう言うと輝は頷いて手を握ってきた


「瑞音ちゃんは誕生日いつ?」

「3月5日」


まだまだ先…

あたしの誕生日の頃には卒業シーズンか…

輝…卒業しちゃうんだよね…


「輝は…進路どうするの?」

「えっ…?あぁ…まだ考え中…かな」


そっか…考え中か…


「瑞音ちゃんは?」


えっ…?

そっか…進路…自分で考えなきゃいけないんだ…


「まだ決めてないよ…」

「そっか…まだ2年生だしね」


……心のどこかでは医者になりたいって思ってる…

あんな男でもあたしの父親だ…

医者という面では尊敬してる

……だから医者になりたいという気持ちは…強い


そんな時…

「お客様…先ほど頼まれた商品出来上がりました。」


そう言ってあたし達に近づく店員さん…

あっ…


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