可愛い年上彼氏
『追伸、その小さな箱は私から瑞音への最初で最後の贈り物だ、紫アゲバ好きだろ?…父親らしい事してやれなかったからな…いらなかったら捨てて構わない』
こうして父さんからの手紙は終わった…
そしてあたしは手紙をテーブルに置き
カバンから箱を取り出した…
リボンをほどき箱を開けた
中に入っていたのは…紫アゲバのピアスだった…
父さん……
あたしが紫アゲバ好きなの知ってたんだ…
父さんて意外と不器用なんだな…
…父さんありがとう
でもね、父さん…
あたし確かに反抗してギャルっぽく不良っぽいけど…
ピアスの穴開いてないんだわ
まぁそのうち開けるけどね
…てか、あれだな
今日のあたし涙腺緩いかも…
泣きそうだ…
「胸貸してあげようか?」
……えっ?
ゆっくり隣を見ると胡座をかいて輝が座っていた…
「いつから居たの?」
「かれこれ5分ぐらい前」