REAL HOPE Ⅲ



“よかった”そう空気が漏れるほど小さな声を出す



「巻き込んでごめんなさい」



レツの腕を離して立ち上がった私は深く頭を下げた。



私のせいでマリアさんにコワイ思いをさせた…


マリアさんを傷付けた…



「本当にごめんなさい」


頭を上げた先のマリアさんは、何故か泣きそうな顔をしていて



「謝らなきゃいけないのは私のほう…」



“たすけてくれてありがとう”





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