REAL HOPE Ⅲ



裏路地に滑り込むようにして紫色の車が停止したかと思うと



助手席がバタンっと開く



「お前ら大丈夫か!!?」




慌てて駆け寄ってきたハルマは、

「ジュンちゃん血がついてる!!」



顔を歪まして来ていた服を私にかけた。



きっと私が怪我をしたと思ったんだろう



「大丈夫、私の血じゃないから」



そう言うと安心したかのように歪ました顔を戻し、ほっと溜め息を吐き出す




< 190 / 396 >

この作品をシェア

pagetop