REAL HOPE Ⅲ



いつもジュンが使っているメットをマリアに手渡す



いつの間にか“ジュンの”とマジックで書かれた文字



マリアはそれをジッと見つめると呟いた。




「私、今でもツカサが好き」



小さなその声は、かすかに震えて聞こえる




マリアは馬鹿だと思う。こんな俺が好きだなんて


お前に最低最悪な事をした俺が好きなんて





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