REAL HOPE Ⅲ
「ありがとうございましたぁ~」
お姉さんの声を背中にお店を出る
辺りはやっと陽が落ちてきたのか、オレンジ色に染まってきていて
「ツカサ~アイス食べたいっ」
やっぱ食後はアイス
アイスでしめなきゃ始まらないと思う
「アイスだぁ?」
隣のツカサは顔を歪ますようにして私を見てくる
「飯食ったばっかて、よくアイス何か食えるな」
「デザートは別腹でしょ」
「別もクソもねぇだろ。胃は一緒なんだから」
「別なの!!」
私は無理矢理ツカサの腕を引っ張ると、アイス屋さんへ入った。