REAL HOPE Ⅲ



「うまい?」



「うまい」



「でしょ~」



お店を出てたアイスを食べながらずり落ちてくる鞄を何度かしょい直していると


「鞄かせよ。持ってやるから」



ずりずり肩から落ちるスクールバックが気になるのかツカサが手を差し出す



「あざぁース」



今日のツカサは何だか微妙に優しい

本当微妙だけどいい人。



そんなやり取りをしていると、ふいに誰かにぶつかってしまった私の肩…


そして



「うぎゃっ!」



ベッタリとワイシャツについてしまったアイスクリーム…




「あ、すいません」



ぶつかった人は私に振り返り謝ると



「えっ!!大丈夫ですか?本当にすみません!!!」



私のワイシャツを見てパニクっている




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