REAL HOPE Ⅲ



携帯をパタンっと可愛らしい音をたてて閉じると


「入れ!!」


少し遠めにあるゴミ箱に向かって丸めたパンの袋を投げる



パンの袋は全く飛ぶはずもなくフワフワと手前に落ちた。



「あぁー」


落ちちゃった…あんま立ったり座ったり膝運動すると傷が痛いんだって


なんて思いながらもゆっくり立ち上がる私を越してミサキがゴミ箱に私のパン袋をシュートした。



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