REAL HOPE Ⅲ



『親父はずっとアメリカの社にいた……』


そう言ってミサキは珍しく言葉を続けて話し出した。



親父はずっとアメリカの会社にいた。



本当にずっと、それこそ俺達が小さいときからずっと



ハッキリいって親父との思い出なんてこれっぽっちも残ってない


むしろ思い出になるような物なんて存在してさえないと思う。




親父は俺達なんてどうでも良いんだ。会社がデカくさえなればいいんだ





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