REAL HOPE Ⅲ



「じゃあな。」



「うん、おやすみ」



ブロロロローッと他の車よりも大きな音をたてて私の家の前から去っていく車



私はそれが見えなくなるまでジッと見つめると、ふと空を見上げた。



境目のない空は、どこまでも続き薄暗い



散りばめられた星は今にも消えそうなぐらい小さく遠くて



スッと手を伸ばしてみるけれど、もちろん届くはずもなく私の手が寂しく宙をきった。


あの星達を掴みとるには…どれぐらいの年月が必要なんだろうか





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