REAL HOPE Ⅲ



お父様は一度深くまぶたを閉じると、口の前で組んでいた手をテーブルの上に移動させる




「悪いけど君の事は、少し調べさせてもらったよ。」



「……え」



「どうやらうちの息子は君に本気みたいだからね。」



調べたって…何……


何を調べたの……



机の下でギュッと握締める手が汗ばむ



「それで、君にはレツとの縁を切ってほしい」




「……ッ」



縁を…切る……





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