REAL HOPE Ⅲ



レツが私を変えてくれた。レツが私にたくさんの温もりを教えてくれた…



「私は……レツと縁を切るなんて出来ません。」



うつ向いた顔を上げ、ハッキリと言いはなった。



だけどレツのお父さんは何も表情を変える事なく


まるで私が言う答えを分かっていたみたいに「じゃあ仕方無いな」



お父様が置いたカップの音がカチャンと響く




「レツのもう一つの大切な物を潰すしかないな」





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