REAL HOPE Ⅲ



「ねぇレツ」



「あ?」



「海行きたいな」




長ソファーでごろんと寝っ転がっているレツの前にしゃがむと



前髪のすき間から見えるその切れ長の瞳を出すように、サラッと髪に触れてみる




「海?」



「海」



「今からか?」




「いまから」




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