REAL HOPE Ⅲ



「ねぇ、寒いからくっついてもいい?」




本当はただレツにくっついていたいだけ。その温もりに触れていたいだけ



「あぁ、」



レツはそんな私をギュッと後ろから包むようにして抱き締めた。



ザザザーンッと砂と海水が擦れる音。レツの爽やかな香りが心地良い



「……レツ…」



「ん?」




「レツにとって風神はどんな存在?」




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