REAL HOPE Ⅲ



レツは少しばかり眉を寄せる。その瞳はひきつっていて切れ長な目がさらに鋭く尖る



「違う」



「違わねぇ」



「違う!!」



「違わねぇだろうが!!!」



ビクッと肩が揺れた。レツが私をこんな瞳で見るのは初めてだから


こんな声で怒鳴るのは初めてだから。




「自分で決めたならなんで昨日あいつらの前で嬉しいって泣いた。何で俺の指輪を受け取った!!」





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