REAL HOPE Ⅲ



「オラてめぇ、今何つった?」



俺はその頭を無理矢理こっちに向けると



低く鋭い声を出す。




「え…あ…」




「何つったか聞いてんだよ!!!」




俺の怒鳴り声が響くトイレ、男はガクガクと口を揺さぶり顔色を真っ青にしている




「…なん…にも…」



知らばっくれようとしたって…そうはいかない



俺が聞き逃すわけがねぇ




“村田ジュン”



その名前を。




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