REAL HOPE Ⅲ



男は思考が停止しているのか、答える事も首を振る事もなく…ただ俺を恐れた瞳で見ている




「なぁ、知ってるか」




俺はもう一度ゆっくりと…低く静かに呟いた




そしてクッと喉の奥に押し殺すようにして笑うと




「風神で一番狂ってるのは俺だって、」




そう言って男の顔面を思い切り目の前の鏡へとブチ当てた



何度も何度も………



鏡には次第に小さな亀裂が走り



俺はそのまま片手で掴んだ男の頭をトイレのドアへと 叩き付ける





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