REAL HOPE Ⅲ
電話を終えたツカサは、こっちへ振り返ると
掴んでいた私の腕を離し、今だ怒りと悔しさで一言も話さない私に
「安心しろ。お前を傷付ける奴は俺達が許さねぇ」
その瞳はいつもと違い、
強く真っ直ぐ。
“ありがとう”そうノドまで出かけた時だった
「まぁ気にすんなよ!お前の胸なんか見ても誰も興奮しねーからさ」
もちろん私のありがとうなんて言葉は飲み込まれ
ブチッと血管が切れる音とともに
「慰めになってないんだよ!このヘンッタイ!!!」