REAL HOPE Ⅲ



「人のせいにすんな。お前もイビキがーがーかいて爆睡してたろ」




そんな乙女にイビキだなんてデリカシーのない事をサラッと言うレツ



「私イビキなんてかいてない!!」



ギュッと握りしめるレツの背中からは、今日も爽やかな良い香りがする



さっぱりとしたスーっとする香り…



「かいてた」



「かいてない!!」



「かいてた」



空気にさらされた唇が、風のせいて水分を奪っていく




< 88 / 396 >

この作品をシェア

pagetop