手紙~拝啓、先生さま~
第1章
きっかけ
「あんたはなんでいっつもこうなの!?」
―高1の1学期末の日。
私は母親に怒られていた。
「数学の期末テスト、隠してたでしょ。」
「…。」
「何とかいいなさいよ!この点数は何!?」
"15点"
…うわひどい。
そういえば、数学のテストの点が悪過ぎて、倉庫にしまっておいたんだっけ。
すっかり忘れてた。
「もう今回ばかりは許さないからね!」
だってさー私どうせ理系いかないだろうし…
数学嫌いだし…