HELLO
「ほな、飯にするわ。

お茶漬けにするから」

そう言うと、親太朗はソファーから腰をあげた。

キッチンに向かって足を動かした彼を、私は視線を動かして見送るしかなかった。


日曜日を迎えた。

「出かけるん?」

服選びをしていた私に、親太朗が声をかけた。

「ああ、まあね」

そう返事した私に親太朗は特に言うことなく、そのまま去って行った。

何だかちょっと、親太朗の様子がおかしい。

別にケンカとか、そう言うギクシャクする出来事はなかったはずなのになあ。

そう思いながら時計を見ると、10時半だった。
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