HELLO
「お茶いれてくるから、あなたたちは座って待ってて」

祐二のお母さんはそう言うと、中に入って行った。

わあ、後ろ姿もキレイだ。

「座ったら?」

そう言った祐二に視線を向けると、ちゃっかり椅子に座っていた。

私も椅子に腰を下ろした。

「何か、戸惑っちゃった。

いきなりお母さんに会わされちゃったから」

まあ、何となく予想してたけど。

同時に、選んだ服がこれでよかったと思った。

「杏樹は母さんのことをどう思った?

なるべく正直に答えてくれ」

祐二が私に視線を向けた。
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