HELLO
さっきまでの泣いてた様子はどこへ行ったと言うような、いつもの調子の祐二だった。

「義理のお母さんだけど、結構大事にしてるんだなって思って」

「そりゃ…義理は義理でも、母親な訳だからな。

って、何を言わせようとしてるんだ!?」

おお、怖い。

「ったくー、余計なもん見せんじゃなかったー」

額に手を当て、祐二はため息をついた。

そんな彼がかわいいと思い、私は笑いをかみ殺した。

だって、失礼じゃない?

でも祐二の意外な一面が垣間見えたような気がして、すごく嬉しかった。

「お茶入ったわよー」

白いトレーを持って、祐二のお母さんが現れた。
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