HELLO
義理のお母さん。

継母のはずなのに。

祐二のお母さんがしていることは、本当のお母さんのようだった。

生まれた時からずっと一緒だったと言うように。

小さい頃からずっと彼を見てきたと言うように。

彼女のしていること。

彼女の願っていること。

それは、他のお母さんと変わらなかった。

「わかりました」

そう言った私に、祐二のお母さんが顔をあげた。

「私がお母様に変わって、彼のそばにいます。

彼の伴侶として、彼のそばにいます」

思いつきで言ったとか、そんなんじゃなかった。
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