HELLO
「軽蔑したか?

バカなヤツだと思って笑ったか?」

だんだんと、祐二の声が荒くなってきた。

「違うよ、祐二…」

そう言った私の声は、逆に震えていてかっこ悪い。

「かわいそうなヤツだと思って、俺を見下ろしたのか!?」

「違うよ!」

思わず叫んだ私に、祐二は目を見開いた。

「祐二の言ってることは全部違う!

私は軽蔑もしてなければ、笑ってもない!

かと言ってかわいそうだなんて思ってない!

見下してもない!」

落ち着け、私。

心はそう思っているけど、熱くなった頭は言うことを聞いてくれない。
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