HELLO
そもそも、シロさんに会うこと自体私は初めてのはずだ。

だけど、訳がわからない。

首を傾げた私に、
「ほら、去年薬局で会ったじゃないか。

覚えてない?」

シロさんが言った。

薬局?

親太朗が二日酔いになって、液キャベがないって言って騒いだから、薬局へ行ったこと?

「ええっ!?」

私は驚いて声をあげた。

「もしかして、薬局の前にいたのって…」

「やっと思い出したかー」

ホッとしたように息を吐いたシロさんに、
「知り合い?」

親太朗が私に聞いてきた。

「知り合いと言うか、俺が調査を頼んだ探偵なんだ。

シロさんは探偵業をやってるんだ」

祐二が代わりに答えた。
< 172 / 180 >

この作品をシェア

pagetop