ＨＥＬＬＯ
「祐二くんに頼まれて、君のことを調べたんだ。

彼が本気になった相手だからどんな人なんだろうと思って調べてたら、すごくいい子ちゃんで…正直、祐二くんにはもったいない相手だなって思ったくらい。

僕の知り合いにいい人がいるんだけど、祐二くんなんかやめて…」

そう言ったシロさんに、
「シロさん！」

ゴンッと、シロさんの頭に祐二のげんこつが飛んできた。

「人の嫁を横取りしようとしてる場合があるなら仕事を探してください。

ここ数ヶ月、仕事の依頼がないそうじゃないですか」

そう言った祐二に、
「わわっ、聞いてたの！？」

シロさんは驚いた顔をした。

「当然、信子さんから」

参ったかとでも言うように祐二はどや顔をした。

「祐二くんにはかなわないなあ」

困ったように後頭部をかきながら言ったシロさんに、
「人の嫁を横取りしようとするからです」

祐二が言った。
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