HELLO
この人を怒らせたら絶対にダメだなと、私は思った。

彼女に殺されないと言う方が間違ってる。

「じゃあ、後は2人きりにしてあげましょう。

そろそろ会場の方に行かないと。

2人も何か話したいことがあると思いますし」

さいマサさんが時計を見ながら言った。

「それじゃ、失礼します」

その場にいた私と祐二以外のメンバーは部屋を出て行った。

バタンと、ドアが閉まった。

「はあ、やっと2人きりになれた」

祐二はふうっと、息を吐いた。

みんなが出て行っちゃって少し寂しいけど、私と2人にしてあげなきゃ祐二もかわいそうだと思った。

フフッと笑う私に、
「おいおい、笑うところじゃねーだろ」

祐二がむくれた。
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