HELLO
「この病院に院長室って、ありますか?」

「院長室ですか、それなら」

北川先生が教えようとした時、
「おい」

声が聞こえた。

その声に視線を向けると、
「あ、片桐先生」

白衣姿の片桐が立っていた。

これって、運がいい方なのだろうか?

「お前、何を思って人の彼女を口説こうとしてるんだよ」

そう言って片桐は私と北川先生の間に入った。

「か、彼女!?」

驚いた北川さんに、私は首を横に振って否定した。

全くの誤解ですから!

この人が勝手に言ってるだけですから!
< 25 / 180 >

この作品をシェア

pagetop