HELLO
えっ、何?

「まずは、男として見てもらうことが先らしい」

だから何なの!

そう言おうとしたら、唇をふさがれた。

ちょ、ちょっと!?

まさかの展開に頭が動かない。

「んんーっ!」

反撃をするように、こぶしで片桐の胸を何度もたたいた。

こんなヤツにキスされる理由がわかんない!

「――っは…!」

やっとのことで、唇が離れた。

「何すんのよ、この変態!」

息はあがったままだけど言うことは言う。
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