HELLO
さすが、50階建てマンションだ。

景色もとてもいい。

「うわーっ…」

眼下に広がるのは、夕暮れ時の街並みだ。

エレベーターは上へ上へと進んで行く。

「何階に住んでるの?」

デジタルの表示に視線を移した私に、
「50階」

片桐は当たり前のように答えた。

「ご…!?」

最上階じゃないの!

チーンと、エレベーターが止まった。

ガラガラとドアが開いたのと同時に、私たちは降りた。

内装を見て、一瞬ホテルかと思ってしまった。
< 90 / 180 >

この作品をシェア

pagetop