愛した記憶

ただ、伝えたくて

二年生になった。
同じクラスで、席も隣。
運命さえも信じ始めた。

相変わらず彼が好きで、
彼もあの子が好きだった。

声に出せたらどれだけ幸せだろう。
ただ、伝えたいだけなのに…。
届かない想いに震え夜も眠れない。

私の想いが増えるように、
彼の想いも増えていた。

私に相談するようになった。
告白したいと、私に言うの。
応援できない…、したくない。
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