愛した記憶
それからたくさん話すようになって
私も目立つ存在になっていった。
『なぁ、西川。もうすぐ席替えだな。』
このとき少しいやだと思った。
まだ隣にいたいと思ったんだ。
「私と離れたら寂しいでしょ?」
冗談でいったのに
貴方は真顔で頷いたよね。
ほんとに些細なこと。
でもそれが積もると大きなものになる。
私の中に貴方
というものが積もりはじめた――――。
私も目立つ存在になっていった。
『なぁ、西川。もうすぐ席替えだな。』
このとき少しいやだと思った。
まだ隣にいたいと思ったんだ。
「私と離れたら寂しいでしょ?」
冗談でいったのに
貴方は真顔で頷いたよね。
ほんとに些細なこと。
でもそれが積もると大きなものになる。
私の中に貴方
というものが積もりはじめた――――。