ファンタジスタ マジシャンズ
ましてや澪の生み出した闇の大きさは、20センチ強。一般的なボールの大きさもある闇だ。
澪以外に、現存している賢者といえど、あの大きさの闇を生み出すにはかなりの長さの呪文を必要とされるだろう。
闇という属性は、上級魔法使いでも使えない魔法使いも多いほど、制御はおろか、生み出すのも難しい属性とされている。
だからこそ、優輝は目の前に現れた闇に驚いたのだ。
「話を戻すよ。光を司るの神。じゃあ、闇を司るのは?」
「…魔王か」
「魔王がいないなら、今みたいに闇は生まれない」
「と、なると…」
「魔王は生きてるよ。ただ神に封印されただけ」
「なるほどな」
いつの間にか、二人は食事を終えていた。
空になった皿を店員が下げていく。
「てことは…相手は魔王か」
「それはないんじゃないかな」
優輝は澪の言葉に、激しく後ろに倒れこんだ。
その倒れぶりに周りから拍手が上がる。
「…じゃあ…なんだよ…」
ちょっぴり涙目になりながら、優輝は澪に尋ねる。
「たぶんね。魔王の配下じゃないかな」
「それと魔物使いと、どう繋がるんだよ」
「魔王の配下に、魔物使いがいたって歴史書に書いてた」
「それで?」
「魔王の配下の魔物使いは、自在に魔物を生み出したらしいよ」
そう、澪は言いながら少し笑った。
「楽しくなりそうだな」
「そうだね」
相方である、澪の知識とその魔力に圧倒されながら優輝は楽しそうに笑った。
澪以外に、現存している賢者といえど、あの大きさの闇を生み出すにはかなりの長さの呪文を必要とされるだろう。
闇という属性は、上級魔法使いでも使えない魔法使いも多いほど、制御はおろか、生み出すのも難しい属性とされている。
だからこそ、優輝は目の前に現れた闇に驚いたのだ。
「話を戻すよ。光を司るの神。じゃあ、闇を司るのは?」
「…魔王か」
「魔王がいないなら、今みたいに闇は生まれない」
「と、なると…」
「魔王は生きてるよ。ただ神に封印されただけ」
「なるほどな」
いつの間にか、二人は食事を終えていた。
空になった皿を店員が下げていく。
「てことは…相手は魔王か」
「それはないんじゃないかな」
優輝は澪の言葉に、激しく後ろに倒れこんだ。
その倒れぶりに周りから拍手が上がる。
「…じゃあ…なんだよ…」
ちょっぴり涙目になりながら、優輝は澪に尋ねる。
「たぶんね。魔王の配下じゃないかな」
「それと魔物使いと、どう繋がるんだよ」
「魔王の配下に、魔物使いがいたって歴史書に書いてた」
「それで?」
「魔王の配下の魔物使いは、自在に魔物を生み出したらしいよ」
そう、澪は言いながら少し笑った。
「楽しくなりそうだな」
「そうだね」
相方である、澪の知識とその魔力に圧倒されながら優輝は楽しそうに笑った。