桜から君が降ってきた。



今かすみちゃんは、制服。


イコール スカート。





「ごっ、ごごごごめんっっっ!!!」



「う、うん」




もちろん、僕は光の速度で視線を地面に落として行列を成しているアリに意識を集中させましたとも。










―――――刹那、




一陣の風が校庭を吹き抜け、大桜にも襲い掛かった。







「あ…っ」




かすみちゃんの声に思わず見上げ、





僕は、その光景を一生忘れないだろう、と一秒にもみたない間に確信のようなものを抱いた。











< 34 / 39 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop