桜から君が降ってきた。
僕は、そのとき相当頭がやられていたんだろう。
後々考える(までもなく)と、本当にどうかしていた。
泣きそうな顔をしたかすみちゃんの頭に桜の花びらが乗っていて、
僕はそれを摘んでとると、
かすみちゃんに、キスしていた。
「――――…っ」
まさしく、目と鼻の先にあるかすみちゃんの大きな目がさらに大きく見開かれた。
そして、みるみる顔全体が真っ赤に染まっていく。
「桜、似合うね。」
「ヘタレのくせに…っ」
-END-