夜の園


 そうして桜は

 さまざまなモノを利用し、

 魅了しながら、

 着々と上り詰め…そして…

 北条 桜

 となった。。。

 「あはは・・まさか本当に北条家の養子になるとはねぇ?」

 『あたしが冗談で言うとでも?』

 「…言わないだろうねぇ。でもさぁ?何でわざわざ北条家の娘になるのさ?」

 『あんた…東大も余裕の天才のくせに頭悪いわね。』

 「…はっきり言っちゃうねー」

 『アゲハの近くに行ったら、誰かが家柄がどうだとか言いだすでしょう?』

 「あぁーそれはね」

 『だからよ。東雲の家と仲良くするためなら、北条は何でもしてくれるから。』

 「…なるほどねぇ?でもさぁ、北条の事憎いんじゃないのぉ?」

 『今は、アゲハが先決よ。アゲハに手を出そうものなら…容赦はしない。』

 「ふーん…まっ俺は面白そうだし、桜についていくからねー」

  例えそれが地獄であろうとも。

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