空模様

出会い〜始まり

高１の夏、７月２５日。


僕の人生はここから
始まったと言ってもいいだろう。

何故かって？
初めて本気で恋をした。

こんなに自分が彼女を好きになるなんて思わなかった。

彼女の名前はあゆみ。
僕の名前は達也。

あゆみとの出会いは同じ高校の友達の星からの紹介。

僕は彼女いない歴１６年だった。

そんな僕をみかねた星は僕に呆れながら言った。

「お前まだ彼女できないのかよ」

「女とかあんま興味ねーし」

「仕方ねーから女紹介したる」

「まじで！？！？」

「興味ありありじゃねーかよ！」

「まあな」

なんて話しをしながら僕の家でゴロゴロしていた。
突然、星のケータイがなる。

「誰から？」
って僕が聞くと
「めっちゃいいタイミングで女友達から」
と星が答える。

よっしゃと、僕は心の中で叫んだ。
１０分後ようやく電話が終わり、話しを聞くとどうもその子達も男を探していたらしい。

これはいいチャンスだ！と思った僕はいままで着ていたジャージを脱ぎ、自分の中で本気のオシャレをした。

今日の１７時マックの前に集合。
時間が近づくにつれて緊張する。

星が
「そろそろ行くか」
といい
僕が
「うん」
と答える。

１０分前にマックの前についた僕らは、無言で待っていた。

そのとき、
「よー！星」
と可愛らしい女の子の声がした。
「おー！りか。太った？」
「てめーぶっ殺すぞ！星」
この元気な女の子はりか。
星の幼なじみらしい。

そんなやり取りをしている間に僕は
「こんにちは」
とあゆみにいった。
あゆみも
「こんにちは」
って僕にいった。

この時だ。
多分好きになったのは。

僕はこの子とずっと一緒にいるんだろうなっていう直感も同時に感じた。

僕はあゆみを無意識に見つめていた。