☆ハイローハート
「それは、彼女と付き合うことのメリットやリスクのことかもしれないし」
「そんな事考えて人と付き合うかよ」
「もっと相性の合う人がいるのに、気付いていないかもしれない
とにかく、あなたが何を見落としているかまではわからないわ
ついでに言うと、見落としているかどうかもわからない
見落としていないかもしれない」
理一はぐしゃぐしゃっと頭をかいた
「俺、さやかちゃんと相性はいいんだよね?」
「ええ、悪くない
ただ、あなたの場合は、結構だれとでも相性いいはずよ
柔らかい球体は、どんな形にも柔軟に対応できるから
相手に合わせることができるあなたは、表面上誰とでも上手にやっていける」
理一が「うーーーーん」と唸っている
MJの言葉は、淡々と語られるけれど、解釈が難しい
「どんな人にも合わせることができても、本当のあなたはどこかしら?」
理一は本格的に黙ってテーブルをじーっと見つめ出してしまった
「MJ……それただの姓名判断?」
あこはあんぐり口をあけて、ため息交じりにMJに聞いている
MJはかばんをガサゴソとまさぐりながら「西田理一さん、あなたの運勢を快方に向かわせる方法があるわ」と
……パワーストーンプレスを取り出した
クリスタルの間にタイガーアイや名前の知らないストーンが入っている
もちろん、アタシとあこは同時にずっこけて「「MJ!!」」と呼ぶ声が重なる
MJはうるさそうに両耳を手で押さえて眉をしかめている
理一が興味津々でパワーストーンブレスを手に取り「いくら?」って聞くから、あこがテーブルをドンッと叩いた
「1万円になります♪」
営業スマイルMJ
アタシは「理一はこんなのがなくても開運できるよ、大丈夫」と彼の手からやんわりとブレスを取り戻した
MJに向き直ると、めちゃくちゃじぃっとアタシの目を見つめ返されてドキリとした
ガラスのように透き通った目に何もかもを映し出された気がして、吸った息が吐き出せない
あこが「そりゃーオーストリッチだよ!!」とやさぐれた声を出して、アタシは現実に意識を戻した
「そんな事考えて人と付き合うかよ」
「もっと相性の合う人がいるのに、気付いていないかもしれない
とにかく、あなたが何を見落としているかまではわからないわ
ついでに言うと、見落としているかどうかもわからない
見落としていないかもしれない」
理一はぐしゃぐしゃっと頭をかいた
「俺、さやかちゃんと相性はいいんだよね?」
「ええ、悪くない
ただ、あなたの場合は、結構だれとでも相性いいはずよ
柔らかい球体は、どんな形にも柔軟に対応できるから
相手に合わせることができるあなたは、表面上誰とでも上手にやっていける」
理一が「うーーーーん」と唸っている
MJの言葉は、淡々と語られるけれど、解釈が難しい
「どんな人にも合わせることができても、本当のあなたはどこかしら?」
理一は本格的に黙ってテーブルをじーっと見つめ出してしまった
「MJ……それただの姓名判断?」
あこはあんぐり口をあけて、ため息交じりにMJに聞いている
MJはかばんをガサゴソとまさぐりながら「西田理一さん、あなたの運勢を快方に向かわせる方法があるわ」と
……パワーストーンプレスを取り出した
クリスタルの間にタイガーアイや名前の知らないストーンが入っている
もちろん、アタシとあこは同時にずっこけて「「MJ!!」」と呼ぶ声が重なる
MJはうるさそうに両耳を手で押さえて眉をしかめている
理一が興味津々でパワーストーンブレスを手に取り「いくら?」って聞くから、あこがテーブルをドンッと叩いた
「1万円になります♪」
営業スマイルMJ
アタシは「理一はこんなのがなくても開運できるよ、大丈夫」と彼の手からやんわりとブレスを取り戻した
MJに向き直ると、めちゃくちゃじぃっとアタシの目を見つめ返されてドキリとした
ガラスのように透き通った目に何もかもを映し出された気がして、吸った息が吐き出せない
あこが「そりゃーオーストリッチだよ!!」とやさぐれた声を出して、アタシは現実に意識を戻した