☆ハイローハート
雰囲気とかオーラって、自分で意識してかもし出すことって不可能で
だとしたらMJの出すオーラは鏡のように人を心を丸裸に映し出す

……これは

生まれ持った才能なのかも

だけど、……こっちは

アタシはブレスを一瞥すると

「MJ、これは霊感商法やから」

と彼女につき返した

「人聞き悪いわね
本当に開運につながるのよ?
あなたたちと知り合いならたまに預けてくれればクリスタルチャージだってしてあげるし」

それっぽいことを……

「とにかく、いりません!」

MJはアタシの言葉でブレスを受け取ると「……ったく、商売あがったりよ」とぼやいた

……商売っつったな

「仕方ないわね」とブレスをかばんに入れたMJ

「それでは、鑑定料三千円です」

今度はずっこけるどころか、あことアタシは「「MJ!」」と立ち上がった

「何よいちいちうるさいわね
お友達割引済みの価格よ?
本当は五千円なんだから」

「今日学校ではアタシに千円ってゆーたやん!」

「あれは、同じ学校割引の三千円から、ペンとタロットを持ってきてくれた感謝の気持ち割引して、千円よ
それを更に値切ったんじゃない、あなたたちは」

「関西人はなんでもとにかく一度は値切って……
ってそうじゃなくって!!」

「あなたを占う予定だった分を利用するなら、無料でいいわよ?」

「え?」

ほんじゃーアタシが占ってもらわれへんやんか

「どうしますか?」

突然勢いをなくしたアタシ、あこは(しらな~い)って顔

「理一、いくらもってんの?」

「今日五千円」

「今からデートやって?」

「うん」


デートの日、男が二千円しか持ってなかったら……

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