☆ハイローハート
黙っていると何を考えているのかわからないような表情なのに、話していると相好を崩す
「送っていくよ」
と国坂くんは携帯電話を重そうな革のカバンに入れて歩き始めた
「みさきちゃんは去年はみかけなかったから、S女の一年?」
「はい」
「敬語じゃなくていいよ」
「国坂くんは、S女の近くの男子高?」
「そう、そこの二年」
学年は違うけれど、やっぱり洋平くんと一緒の学校だ
そこから国坂くんの一問一答がはじまった
「みさきちゃん、何座?」
「いて座」
「何型?」
「O 型」
「身長は?」
「166」
……こないだ聞いたらあこも一緒の身長だった
「体重は?」
「……」
「ごめん」
……こないだ聞いたらあこも一緒の体重だった
謝った国坂くんに顔を向けると、「星座や血液型きくなんて、占いでもするの?」と笑ってみせた
「ほんとは聞きたいことがあるんだけど、言い出しづらくて差し支えのない質問した」
「体重は差し支えあるけどな」
「あー……うん」
なんとなく首元に手をやると、インフィニティークロスのネックレスの留具が前にきていて、くるくると首の後ろにずらした
「女の子にさ、手紙渡したのってはじめてで」
「それはよかった」
「え?」
アタシのセリフに国坂くんが驚いたようだった
「送っていくよ」
と国坂くんは携帯電話を重そうな革のカバンに入れて歩き始めた
「みさきちゃんは去年はみかけなかったから、S女の一年?」
「はい」
「敬語じゃなくていいよ」
「国坂くんは、S女の近くの男子高?」
「そう、そこの二年」
学年は違うけれど、やっぱり洋平くんと一緒の学校だ
そこから国坂くんの一問一答がはじまった
「みさきちゃん、何座?」
「いて座」
「何型?」
「O 型」
「身長は?」
「166」
……こないだ聞いたらあこも一緒の身長だった
「体重は?」
「……」
「ごめん」
……こないだ聞いたらあこも一緒の体重だった
謝った国坂くんに顔を向けると、「星座や血液型きくなんて、占いでもするの?」と笑ってみせた
「ほんとは聞きたいことがあるんだけど、言い出しづらくて差し支えのない質問した」
「体重は差し支えあるけどな」
「あー……うん」
なんとなく首元に手をやると、インフィニティークロスのネックレスの留具が前にきていて、くるくると首の後ろにずらした
「女の子にさ、手紙渡したのってはじめてで」
「それはよかった」
「え?」
アタシのセリフに国坂くんが驚いたようだった