☆ハイローハート
理一パパはぽわんとした表情で「女の子がいるっていいな~」とまた言っている
アタシは荷物を持って理一ママに挨拶をした
「またいつでも来てね~
誰か男に送ってもらって、酔っ払いは役にたたないかもしれないけど」
「あ、でも一階下に降りるだけだから大丈夫です」
カバンを持ちながら玄関で靴を履く
「サッサと風呂入って中坊は寝ろ!」
「なんだよ、理一だって数ヶ月前までは中坊だろッ」
「うるせー、理一って言うな、理一兄ちゃんだろ」
ゲシッと音がしてそっちを見るとリューイチが理一に蹴っ飛ばされていた
「俺がみさきを送ってくんだよ」
「お前風呂まだだろーが、先入れ
俺が送ってく」
理一はスウェットに濡れた髪のままクロックスに足を入れた
「チェ!なんだよ俺が行きたかったのに」
と言いながらリューイチはお風呂へと向かっていった
玄関を出ると風がお風呂上りの理一の匂いをアタシの許に届けた
首にかけたタオルはそのままで、非常階段の方へと歩いていく
「ここでいいよ理一、ほんまに階段降りるだけやし」
そう言ったのに、理一は無言で階段をどんどん降りていった
少し離れてついて行く
あっという間に5階につくと、あっという間にアタシの家の前
「今日はいねーな、怪しいおっさん」
あ、だから送ってくれたのね
……と今更気付く
ピンクうさぎのついた鍵を取り出すと、そのうさぎの首についた小さな鈴がチリ……と鳴り揺れる
「今日一緒にいた男、誰?」
「国坂くん」
「名前なんか聞いてねーよ」
「……今朝手紙もらったの」
「今朝出会った男にもう家の場所教えてんのかよ」
アタシは荷物を持って理一ママに挨拶をした
「またいつでも来てね~
誰か男に送ってもらって、酔っ払いは役にたたないかもしれないけど」
「あ、でも一階下に降りるだけだから大丈夫です」
カバンを持ちながら玄関で靴を履く
「サッサと風呂入って中坊は寝ろ!」
「なんだよ、理一だって数ヶ月前までは中坊だろッ」
「うるせー、理一って言うな、理一兄ちゃんだろ」
ゲシッと音がしてそっちを見るとリューイチが理一に蹴っ飛ばされていた
「俺がみさきを送ってくんだよ」
「お前風呂まだだろーが、先入れ
俺が送ってく」
理一はスウェットに濡れた髪のままクロックスに足を入れた
「チェ!なんだよ俺が行きたかったのに」
と言いながらリューイチはお風呂へと向かっていった
玄関を出ると風がお風呂上りの理一の匂いをアタシの許に届けた
首にかけたタオルはそのままで、非常階段の方へと歩いていく
「ここでいいよ理一、ほんまに階段降りるだけやし」
そう言ったのに、理一は無言で階段をどんどん降りていった
少し離れてついて行く
あっという間に5階につくと、あっという間にアタシの家の前
「今日はいねーな、怪しいおっさん」
あ、だから送ってくれたのね
……と今更気付く
ピンクうさぎのついた鍵を取り出すと、そのうさぎの首についた小さな鈴がチリ……と鳴り揺れる
「今日一緒にいた男、誰?」
「国坂くん」
「名前なんか聞いてねーよ」
「……今朝手紙もらったの」
「今朝出会った男にもう家の場所教えてんのかよ」