☆ハイローハート
仕方ないから、雑談に切り替える

「さやかと付き合いだしたんだって?」

「んー、まあね」

「どう?学校のアイドルを彼女にした感想は」

「んー?別に」

別にって、なんだ??
あんなに「さやか子犬みたいー♪」って騒いでたくせに

ナルが「理一、チューした?チュー」と口を尖らせている

その質問に理一が意地悪そうにイヒヒと笑ったとき、また玄関があく音がした

「あーーーこーーー」と呼ばれて、自分の部屋から出ると玄関でモロが靴を脱いでいる

「モロ、もう帰ってきたの?」

「うん、マクドでシェイク買ってもらって、それ飲みながら帰ってきたー」

……マクド

マクドナルドを区切るならマク・ドナルドで、マクド・ナルドじゃないでしょ、どう考えても
なぜ、そこで切ったかな

ドアをいっぱいあけて、モロを先に部屋に入れると彼女が「あれ?なんでナル寝てんの?」と下を見て首を傾げている


あのアホッッ


ガバッと起き上がったナルが両手を頬にあてて「俺やっぱみさき好き♪みさきは絶対レギンスなんか履いてないと思ってた」とルンルンしている

「で?」

と聞いたのはとよき

ナルが「今日のみさきは、むらさきデシタ」と合掌


「はあ~~~???」


モロが怒った声を出すと、ナルはホールドアップしながら「ん、いや、傷どーなったかな?って思って」と取り繕っている

「うそつけッ!っつかむらさきって、ラベンダー色っつーねん!!」

……モロ、そこなの?
突っ込むのはそこなの??


「みさき、俺勝負下着は白がいいな」


ナルが言った言葉、アタシはモロのかわりに「ナル、アタシの家出入り禁止にするよ?」と通告した


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