☆ハイローハート
モロ達が帰ってから、学ランを持って理一の家へと向かった
インターホンを鳴らすと龍がドアをあける
「理一兄ちゃんに用事?」
「龍~中学はどう??」
と雑談をしながらキッチンにいる理一のママに声をかけに行く
「あっら~あこちゃん、この家でみかけるのは久しぶりね」
「いつも理一がアタシの家に来るもんね」
「最近理一機嫌悪いのよ、あこちゃんからなんとか言ってやって」
忙しくキッチンを動き回りながら理一のママはそう言った
そのまま理一の部屋に行ってドンドンとノックすると返答を待たずにドアを開けた
ベッドの上で座って携帯片手に話しながら笑っている
……機嫌悪くないじゃん
理一が(しーっ)というゼスチャーをするから相手がさやかなのかと推測して黙ったまま学ランを見せると、クローゼットの取っ手に引っかかっているハンガーを指差された
……ハンガーにかけておけ、と
アタシは仕方なくその通りにすると、勉強机の前のイスに座った
「っでさー、アイツが彼女手作りの弁当をみせつけてきてさー
ノリで“スキ、ハート”みたいな」
それから少しの間理一はお弁当の話をしていたけれど……
さやかの方から『さやかも理一くんに作ってあげる』案は出されなかったらしい
しばらくしてからやっと電話が切られた
「……長い間待たせてくれてありがとう」
「わりー」
「さやかにお弁当作ってもらえなくて残念だったね」
「勝手に聞いてんなよ」
「自分がアタシの前でペラペラしゃべってたんでしょ」
「で、何?」
「忘れてた学ラン届けたの」
「あ、そっか、サンキュー」
「それに話あるって言ったでしょ?」
そう言うと、理一がアタシの顔を見て黙った
インターホンを鳴らすと龍がドアをあける
「理一兄ちゃんに用事?」
「龍~中学はどう??」
と雑談をしながらキッチンにいる理一のママに声をかけに行く
「あっら~あこちゃん、この家でみかけるのは久しぶりね」
「いつも理一がアタシの家に来るもんね」
「最近理一機嫌悪いのよ、あこちゃんからなんとか言ってやって」
忙しくキッチンを動き回りながら理一のママはそう言った
そのまま理一の部屋に行ってドンドンとノックすると返答を待たずにドアを開けた
ベッドの上で座って携帯片手に話しながら笑っている
……機嫌悪くないじゃん
理一が(しーっ)というゼスチャーをするから相手がさやかなのかと推測して黙ったまま学ランを見せると、クローゼットの取っ手に引っかかっているハンガーを指差された
……ハンガーにかけておけ、と
アタシは仕方なくその通りにすると、勉強机の前のイスに座った
「っでさー、アイツが彼女手作りの弁当をみせつけてきてさー
ノリで“スキ、ハート”みたいな」
それから少しの間理一はお弁当の話をしていたけれど……
さやかの方から『さやかも理一くんに作ってあげる』案は出されなかったらしい
しばらくしてからやっと電話が切られた
「……長い間待たせてくれてありがとう」
「わりー」
「さやかにお弁当作ってもらえなくて残念だったね」
「勝手に聞いてんなよ」
「自分がアタシの前でペラペラしゃべってたんでしょ」
「で、何?」
「忘れてた学ラン届けたの」
「あ、そっか、サンキュー」
「それに話あるって言ったでしょ?」
そう言うと、理一がアタシの顔を見て黙った